『平家物語』(2021・科学SARU版)最強キャラランキング
(全11話+総集編まで完全ネタバレあり・2025年再評価版)
基準:
「この時代にどれだけ“生き残り・歴史を動かし・己の信念を貫けたか”」
武力・政治力・精神力・運命への抵抗力の総合値
1位 平徳子(建礼門院)
圧倒的1位。地獄の底まで落ちても折れなかった女。
- 政治力:清盛の娘→高倉天皇中宮→安徳天皇の母后と頂点まで登り詰め
- 精神耐性:壇ノ浦で幼子を抱いて入水→奇跡的に助かり→出家→30年後に琵琶法師と再会してもなお祈り続ける
- 運命抵抗力:平家一門が全滅する中で唯一「生き証人」として歴史に残った
- 最終話の「私は平家の亡霊ではなく、ただの徳子です」という一言で全てを終わらせた
→ この作品の本当の主人公。歴史が彼女を殺せなかった。
2位 平重盛(しげもり)
「平家最後の良心」であり、最強のブレーキ役。
- 武力:作中随一の武人(祇園の戦いで鬼神の如く戦う描写)
- 政治力:清盛の暴走を一人で止め続け、朝廷とのバランスを保った
- 精神力:父と弟(宗盛)の板挟みで胃潰瘍になりながらも最後まで「滅びない道」を模索
- 死に様:病死だが、実質「平家を救うために自分の命を燃やし尽くした」
→ 彼がもう少し長生きしていたら、平家は滅びなかったかもしれない。
3位 平清盛
最強の独裁者であり、最強の破壊者。
- 政治力:貴族社会を武家社会に完全に塗り替えた
- 執念:遷都・宋銭導入・鹿ヶ谷の陰謀完全粉砕などやりたい放題
- 恐怖:後白河法皇すら震え上がらせた
- ただし最期は高熱で「全ての怨霊が見える」と叫びながら地獄に落ちた
→ 勝ち続けた男が、負けるときは一瞬で全てを失うという見本。
4位 源頼朝
出番は少ないが、歴史を終わらせた男。
- 生存力:伊豆に流されても20年耐え抜き、挙兵→鎌倉幕府樹立
- 冷徹さ:弟(範頼・義経)を容赦なく排除
- 最終話の「平家は滅びました」という一言で物語を完結させた
→ このアニメの外側で最強だった男。
5位 琵琶法師(びわ)
物語の語り部であり、運命に最も抗った者。
- 特殊能力:死ぬ者の目が見える(=未来予知に近い)
- 精神力:父を殺され、目も潰され、それでも平家に付き従う
- 影響力:徳子に「生きてください」と言い残し、歴史の生き証人を生んだ
→ 彼女がいなければこの物語は存在しない。
6位 源義経
最強の武将だが、最弱の政治家。
- 武力:壇ノ浦で無双、鵯越の逆落とし伝説の主
- しかし政治センスゼロ→頼朝に抹殺される
→ 戦場では無敵だったのに、歴史には残れなかった悲劇の天才。
7位 平宗盛
最強の“普通の人”。
- 何もしたくないのに総大将にさせられ、逃げ回り続けた
- 最後は子を抱いて泣きながら斬首されるという最悪の死に様
→ 弱いからこそ、時代の犠牲者として最も哀れで強烈に記憶に残る。
8位 平資盛(すけもり)
美しすぎる最期を選んだ武人。
- 壇ノ浦で「もう少し綺麗な女を抱きたかったな」と言いながら入水
- 死に様だけでトップ10入り確定。
9位 後白河法皇
最強の生き残り術。
- 院政で実質的な権力者
- 清盛に脅されても、頼朝にも媚びへつらっても、最後まで生き延びた
→ 武力ゼロなのに誰も殺せなかった男。
10位 平知盛(とももり)
最後の意地を見せた武人。
- 壇ノ浦で「見るべきほどのものはいかに」と言い残し、重い錨を抱いて入水
- 平家最後の誇りを体現。
最終結論
『平家物語』における“最強”とは
「どれだけ運命に抗って、自分の“人間”を保てるか」
その基準で言えば
1位 徳子(生き残り、祈り続けた)
2位 重盛(滅びを防ごうと命を燃やした)
3位 清盛(勝ち続けたが、最期は人間だった)
結局、平家は滅びた。
でも、滅びた後に残ったのは
ただ一人、祈り続ける女の声だけだった。
諸行無常。
(異論は認めるけど、1位は絶対に動かない)
