Succession(サクセッション)キャラクター最強ランキングTOP10

Succession(サクセッション)キャラクター最強ランキングTOP10

HBOの名作ドラマ『Succession(サクセッション)』は、メディア帝国ウェイスターロイコの跡目争いを軸に、家族の裏切り、策略、心理戦が繰り広げられる究極の権力闘争ドラマだ。どのキャラクターが「最強」かは、単なる知能や富だけでなく、生き残り能力、影響力、他者を操る力、精神的なタフネス、そして最終的にゲームを支配する力で決まる。ここでは、シーズン1からシーズン4までの全展開を踏まえて、純粋に「誰が一番強いか」を独断と偏見でランキング形式で発表する。

第10位:コナー・ロイ

コナーは最初から権力闘争に本気で参加していない。政治家を目指すも資金力以外に武器がなく、家族からも完全にナメられている。精神的に脆く、孤独を極端に恐れる。存在自体がコミカルで、強さとは縁遠い。だが、完全にゲームから外れているからこそ、傷つかずに生き残っているという皮肉もある。

第9位:マルシア・ロイ

ローガンの三番目の妻として、フランス訛りの威厳と冷徹な計算で一時的に大きな影響力を発揮した。ケリーを追い出し、ローガンの病床を支配しようとした時期は怖かった。しかし、結局はローガンの愛情に依存しており、彼の死後急速に影響力を失う。知性はあるが、血縁ではないハンデが大きすぎた。

第8位:トム・ワムスガンス

トムは典型的な「這い上がる男」だ。シヴとの関係を武器にウェイスターロイ家に食い込み、上院聞問で身代わりになるほどの忠誠心を見せた。シーズン後半でグレッグを完全に手駒にし、ATNの実質的な支配者となる。しかし、彼の強さは常に「誰かにくっついている」ことに依存しており、単独では脆い。精神的にもシヴに振り回され続けている。

第7位:グレッグ・ハーシュ

通称「グレッグ・ザ・エッグ」。最初はただの田舎者だったが、驚異的な生存本能で生き延びる。書類破棄事件でのトムの共犯者となりながら、最終的にマティソン側に情報を流して両天秤をかける。知能は平均的だが、倫理観の欠如と運の良さが異常。誰も本気で脅威に思っていないのに、常に最終的に得をしている「最強の寄生虫」。

第6位:シヴ・ロイ

ローガンの唯一の娘。政治コンサルタントとしての鋭い頭脳と、家族を切り捨てる冷酷さを持つ。シーズン3で兄弟と同盟を組み、ローガンを裏切ろうとした手腕は見事だった。しかし、感情のコントロールが致命的に下手で、トムとの関係に足を引っ張られ続ける。最終的にCEOの座を目前にしながら、自滅的な選択を繰り返す。ポテンシャルはトップクラスだが、実行力が伴わない。

第5位:ケンダル・ロイ

シーズンごとに「これで勝った」と思わせては大逆転で負ける男。シーズン1の敵対的買収未遂、シーズン2の記者会見、シーズン3の兄弟連合、どれも圧倒的な攻めを見せた。しかし、薬物依存、精神的脆さ、父親への愛憎が常に足を引っ張る。最大の武器は「ローガンの後継者として一番似ていること」だが、それが逆に呪いでもある。悲劇的な強キャラ。

第4位:ステューイ・ホセイン

ケンダルの旧友で、サンドィ・コーポレーションの共同経営者。金とコネと頭脳を兼ね備え、常に外からウェイスターロイを揺さぶる。敵対的買収を仕掛け、マティソンとの取引を進めるなど、ゲームを動かす力は本物。感情に流されず、常に合理的に動く。しかし、ウェイスターロイ家の「内側」に入れないため、直接的な支配力には限界がある。完璧なアウトサイダー。

第3位:ジェリ・ケルマン

ローガンの長年のビジネスパートナーであり、最大のライバル。年齢を重ねてもなお、頭の切れと人脈は衰えず、シーズン4ではマティソンとの取引でウェイスターロイを完全に飲み込もうとする。ローガンと同じ世代だからこそ、彼の弱点を的確に突ける。感情を表に出さず、常に一歩先を読んでいる。もし若い頃のジェリが見られたら、間違いなく1位だっただろう。

第2位:ローガン・ロイ

言わずもがな、ドラマの中心であり、長年にわたって絶対王者だった。子供たちを完全にコントロールし、裏切りを何度も許しながらも、最後まで実権を握り続けた。死の直前までマティソンとの取引を有利に進め、死後もその影響力が家族を縛る。肉体的・精神的な強靭さは異常。しかし、死という形でゲームから退場した時点で、「現役最強」の座は明け渡した。

第1位:ローマン・ロイ

最強はローマン・ロイだ。
理由はシンプル――彼だけが「勝つ必要がない」から強いのだ。

知能はケンダル以上、口はシヴより達者、精神的なタフネスは家族随一。シーズン4でローガンの死後、悲しみを最も深く感じながらも、すぐに立ち直り、マティソンとの交渉で最高のパフォーマンスを見せる。ケンダルやシヴが「CEOになりたい」と必死になる中、ローマンは「なってもいいし、ならなくてもいい」と本気で思っている。
その無欲さが、逆に最大の武器だ。

最終的に取引が破綻したのも、ローマンが本気でケンダルを殴ったせいだが、あれは計算ではなく本能だった。それでも彼は傷つかず、笑いながら去っていく。家族からも社会からも「壊れたおもちゃ」扱いされながら、誰よりも自由で、誰よりも痛みに強い。
権力闘争に「勝ちたい」という欲自体を持っていない人間が、最も勝てない相手なのだ。

ローマン・ロイこそが、『Succession』の世界で真の最強キャラクターである。

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