歴代日本人MF最強ランキングTOP10
日本サッカー史において、ミッドフィールダー(MF)はチームの心臓部として攻撃の組み立てから守備の安定までを担う重要なポジションです。歴代の日本人MFを振り返ると、海外リーグでの活躍、代表での貢献度、テクニックやリーダーシップ、時代を象徴するプレースタイルなどを基準に、多彩な才能が輩出されてきました。ここでは、現役選手を含む歴代の日本人MFを対象に、代表出場数・得点、クラブでのタイトル、海外でのインパクト、ピーク時のパフォーマンスなどを総合的に評価した最強ランキングを作成しました。主観的な要素も含みますが、日本サッカーの進化を体現したレジェンドたちを厳選しています。
1位:中田英寿
日本サッカー史上最も影響力のあったMFが中田英寿です。セリエAのペルージャやローマで活躍し、アジア人として初めて本格的に欧州トップリーグで成功を収めたパイオニア。強靭なフィジカル、鋭いキラーパス、得点力の高さが武器で、代表では77試合出場11得点を記録。1998年フランスW杯から2006年ドイツW杯まで中心選手としてチームを牽引し、ジョホールバルの喜びを支えました。ファッションアイコンとしても世界的に知られ、日本サッカーのグローバル化を象徴する存在。永遠の1位にふさわしい選手です。
2位:中村俊輔
天才的な左足から繰り出されるフリーキックとパスセンスで知られる中村俊輔は、日本最高のテクニシャンMFの一人。セルティックでチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド相手に伝説的なFKを2戦連続で決め、欧州で名を馳せました。Jリーグでは横浜F・マリノスやジュビロ磐田で複数回のMVPを獲得。代表では98試合出場24得点と得点力も抜群で、アジアカップ優勝に貢献。華麗なプレーでファンを魅了し、日本サッカーの芸術性を体現したレジェンドです。
3位:遠藤保仁
Jリーグ歴代最多出場記録保持者で、ガンバ大阪の象徴的存在である遠藤保仁。精密なパスワークとゲームコントロール能力が抜群で、「ヤット」の愛称で親しまれました。代表では152試合出場15得点と歴代2位のキャップ数を誇り、2010年南アフリカW杯での活躍が印象的。長年にわたり安定したパフォーマンスを発揮し、Jリーグの黄金時代を支えた司令塔。海外移籍は少なかったものの、国内での実績と影響力は圧倒的です。
4位:香川真司
ドルトムントでブンデスリーガ2連覇に貢献した香川真司は、狭いスペースでのボールタッチとゴール前での嗅覚が天才的。2011-12シーズンには13得点12アシストを記録し、アジア最優秀選手に輝きました。代表では97試合出場31得点とMFとして驚異的な数字を残し、2018年ロシアW杯でも活躍。マンチェスター・ユナイテッド移籍も果たし、日本人MFの海外成功例として後進に大きな影響を与えました。
5位:小野伸二
「天才」と称された小野伸二は、フェイエノールトでUEFAカップ優勝に貢献したテクニックの魔術師。流れるようなドリブルとビジョンが魅力で、ピーク時のプレーは世界トップレベルでした。代表では56試合出場と怪我の影響でキャップ数は少ないものの、2002年日韓W杯での活躍は忘れられません。浦和レッズや北海道コンサドーレ札幌での後年も美しいプレーを見せ、日本サッカーの美学を体現した選手です。
6位:長谷部誠
守備的MFとしてブンデスリーガで長年活躍した長谷部誠は、リーダーシップと戦術理解の高さが際立つ選手。ヴォルフスブルクでリーグ優勝、フランクフルトでヨーロッパリーグ制覇に貢献。代表では114試合出場とキャプテンとしてチームをまとめ、3度のW杯出場。40歳近くまで欧州トップレベルでプレーした耐久性とプロフェッショナリズムは、日本人MFの模範です。
7位:本田圭佑
攻撃的MFとしてCSKAモスクワやACミランで活躍した本田圭佑は、強気なメンタリティと強烈なシュートが武器。代表では98試合37得点とMFとして異例の得点力を発揮し、3度のW杯でゴールを決め続けました。ブラジルW杯でのFKなど、ビッグゲームでの勝負強さが光る。海外複数リーグでの実績とカリスマ性で、日本サッカーの顔として世界に知らしめた存在です。
8位:稲本潤一
2002年日韓W杯で鮮烈なゴールを連発した稲本潤一は、アーセナルやフルハムでプレミアリーグ経験を積んだパワフルMF。強靭なフィジカルとボックス・トゥ・ボックス型のプレーで欧州で通用。代表では82試合出場5得点。黄金世代の象徴として、日本サッカーの国際的躍進を象徴する選手です。
9位:守田英正
現役選手として急成長中の守田英正は、スポルティングCPでポルトガルリーグ優勝に貢献。守備の安定性とパス精度が高く、代表では40試合以上に出場し、2022年カタールW杯で活躍。欧州トップレベルでの適応力が高く、現代サッカーのハイインテンシティにマッチしたプレースタイルで、今後さらに上位に上がる可能性大です。
10位:鎌田大地
フランクフルトでヨーロッパリーグ優勝と得点王に輝いた鎌田大地は、攻撃参加のセンスと決定力が抜群。ラツィオ移籍後も適応し、代表では41試合9得点。創造性豊かなプレーでチャンスを創出する現代型MFとして、現役トップクラスの実績を積んでいます。将来的にランキングをさらに上げそうな逸材です。
日本サッカーはMFの層が厚く、司令塔型からボックス・トゥ・ボックス型、守備的アンカーまで多様なタイプが揃っています。中田や中村のようなレジェンドから、守田や鎌田のような新世代まで、時代ごとに進化を続けています。このランキングは一意見に過ぎませんが、MFの歴史を振り返る上で議論のきっかけになれば幸いです。あなたの最強MFは誰でしょうか?
