ライブセトリ最強ランキング!本当に盛り上がるセットリストTOP10
ライブの成功を左右する最大の要素の一つが、セットリスト(通称セトリ)。アーティストのキャリアを振り返りつつ、観客の感情を最高潮に持っていく流れが完璧に決まったセトリは、まさに「最強」と呼ぶにふさわしいものです。ここでは、筆者がこれまで見てきた数々のライブの中から、特に印象深く、完璧だと思ったセットリストを独断と偏見でランキング形式で紹介します。あくまで一意見として楽しんでもらえれば幸いです。
第10位:B’z – B’z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-

B’zの30周年を超えたプレジャーツアーは、ヒット曲のオンパレードながら、意外と新鮮さを感じさせる構成だった。序盤で「ultra soul」や「LOVE PHANTOM」をぶち込んで会場を一気に熱くし、中盤で少しテンポを落としてバラードゾーンを挟み、最後に「Calling」や「兵、走る」で締める流れは王道ながら鉄板。長年のファンも新規ファンも満足させるバランスが絶妙で、安定感のある最強セトリの一つ。
第9位:Mr.Children – Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸

ミスチルのこのツアーは、アルバム『重力と呼吸』を軸にしながらも、過去の名曲を巧みに織り交ぜた構成が秀逸。オープニングの「Your Song」から静かに始まり、「HANABI」「しるし」といった泣ける曲を中盤に集中させ、後半で「Tomorrow never knows」や「innocent world」で大合唱を誘発。感情の起伏が激しく、ライブ終了後の余韻が半端なかった。
第8位:GLAY – GLAY ARENA TOUR 2017 “SUMMERDELICS”

GLAYのこのツアーは、夏らしい爽快感とロックの重厚さを両立させたセトリが魅力。冒頭から「SUMMERDELICS」「微熱Ⓐgirlサマー」と新曲連発で勢いをつけ、中盤で「HOWEVER」「SOUL LOVE」などのバラードを丁寧に届け、最後に「誘惑」「BELOVED」で爆発。20年以上活動しているバンドとは思えないエネルギーの持続力がすごい。
第7位:L’Arc~en~Ciel – 25th L’Anniversary LIVE

ラルクの25周年ライブは、キャリアの総決算的な豪華さ。「HONEY」「flower」「Driver’s High」から始まる怒涛のヒット曲ラッシュは圧巻。中盤で少し実験的な曲を挟みつつ、「虹」や「snow drop」で感動を呼び、最後は「LINK」で大団円。2日間で全く違うセトリを披露したのも話題になったが、特に1日目の流れは完璧だった。
第6位:RADWIMPS – Anti Anti Generation Tour 2019

RADWIMPSのこのツアーは、映画タイアップ曲の多さを活かしたドラマチックな構成が光る。「前前前世」からスタートして会場を沸かせ、中盤で「カタルシスト」「いいんですか?」などの代表曲を連発し、後半は「スパークル」「なんでもないや」で涙腺を刺激。野田洋次郎のMCも相まって、ストーリー性のある最強セトリ。
第5位:ONE OK ROCK – EYE OF THE STORM JAPAN TOUR

ワンオクのこのツアーは、海外志向の強いセットリストながら、日本らしい一体感を生み出していた。「Stand Out Fit In」から始まり、「Wasted Nights」「The Beginning」を経て、「Wherever you are」で感動のピーク。最後に「完全感覚Dreamer」で締める流れは、感情のジェットコースター。Takaの英語と日本語の使い分けも効果的で、国際的なバンドの強みが出ていた。
第4位:BABYMETAL – METAL RESISTANCE FINAL

BABYMETALのこのライブは、ストーリー仕立ての構成が圧倒的。オープニングの「BABYMETAL DEATH」から異次元の世界に引き込み、「ギミチョコ!!」「メギツネ」で可愛さとヘヴィさを融合させ、中盤で新章を示唆する曲を入れ、最後は「Road of Resistance」で壮大に締めくくる。コンセプトが徹底されているからこその最強感。
第3位:Perfume – Perfume 8th Tour 2020 “∠” (P Cubed)

Perfumeのこのツアーは、テクノポップの進化を感じさせる完璧な流れ。最新曲からスタートしつつ、「FLASH」「ポリリズム」「チョコレイト・ディスコ」などのクラシックを要所に配置。照明とダンスのシンクロ率が高く、セトリの順番が視覚効果を最大化していた。3人の息の合ったパフォーマンスが映える構成。
第2位:宇多田ヒカル – Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018

宇多田ヒカルの12年ぶりの国内ツアーは、シンプルながら心に刺さるセトリが最高。デビュー曲「Automatic」から始まり、「First Love」「Can You Keep A Secret?」を丁寧に歌い上げ、後半で「traveling」「SAKURAドロップス」を連発。MC少なめで曲に集中させるスタイルが、彼女の歌唱力を際立たせていた。静と動のバランスが神レベル。
第1位:サザンオールスターズ – おいしい葡萄の旅 2015-2016

栄えある第1位は、サザンオールスターズのこのツアー。桑田佳祐の天才的な構成力が炸裂した、まさに最強のセットリスト。序盤で「東京VICTORY」「アロエ」などの新曲で軽やかに始め、中盤で「TSUNAMI」「LOVE AFFAIR ~秘密のデート~」「涙の海で抱かれたい ~SEA OF LOVE~」といった名曲を畳み掛け、最後に「勝手にシンドバッド」「希望の轍」で大団円。夏の終わりのような切なさと楽しさが同居し、観客全員が泣き笑いになる流れは他に類を見ない。キャリア40年以上のバンドがこれほどの完成度を見せるとは、恐れ入るばかり。
以上が、私の中でのライブセトリ最強ランキングでした。もちろん人によって好みは違いますし、もっと上位に入れたいライブもたくさんあります。皆さんの最強セトリは何ですか?ライブの醍醐味は、まさにこのセットリストの魔法にあると思います。これからも素晴らしいライブにたくさん出会えることを願っています!
