『Sonny Boy』(2021)最強キャラランキング
(全12話完全ネタバレ・2025年再評価版)
基準:
「この世界(=無限の異世界ルール)でどれだけ自由に、どれだけ深く存在できたか」
能力の強弱ではなく「どれだけ自分の“意味”を貫徹できたか」で判定
1位 長良(ながら)
圧倒的1位。世界を終わらせた少年であり、世界を救った少年。
- 能力:コピー能力の最終形態「世界ごと自分をコピー」
- 最終話で5000年以上をループし続け、全ての生徒を救うルートを強引に確定
- 「僕には何の能力もない」と言い続けたのに、最終的に“物語そのもの”を背負った
- ラジダニに「君はもう神に近づいている」と言われた通りになった
→ 能力ゼロの少年が、能力の頂点に立って世界を終わらせた。矛盾の極致。
2位 ラジダニ
“自由”の化身であり、最強の反逆者。
- 能力:他人の能力を解析・改変・無効化する「コード干渉」
- 5000年間、希覇の支配に唯一抵抗し続けた男
- 最終話で長良に自分の死を託し、「自由とは死ぬ権利すら含む」と証明
- 「俺は誰にも支配されない」と言い切ったまま、本当に誰にも支配されなかった
→ 死に様があまりにもカッコよすぎて2位確定。
3位 希覇(のぞみ)
支配者としての最強。世界を5000年間維持した怪物。
- 能力:他人の能力を奪い、自分の世界ルールを強制
- 自分の島を永遠に維持するために全員を奴隷化した
- 最後は長良に「もういいよ」と許され、初めて人間に戻った
→ 最強だったからこそ、最後に救われた。
4位 瑞穂
“信念”の最強。自分の世界を絶対に曲げなかった女。
- 能力:自分の周りに絶対的な秩序(動物たち+桜の庭)を維持
- 5000年経っても「私の世界に他人は要らない」と言い続けた
- 最終話で初めて長良たちと一緒に帰ることを選んだ瞬間、成長した
→ 世界が変わっても自分だけが変わらない。それが最強。
5位 ポニーテール/明星
“逃げ”の最強。逃げ続けた先にたどり着いた者。
- 能力:次元移動+記憶操作
- 5000年間ずっと逃げ回り、最後に「もう逃げなくていい」と悟った
- 明星としての過去を捨てて、普通の少女に戻る選択をした
→ 逃げることで世界を肯定した珍しい最強。
6位 朝風
理性と狂気の最強バランス。
- 能力:情報解析+冷静すぎる判断
- 世界のルールを最初から最後まで完全に理解していた
- 最後は「俺はここに残る」と自ら異世界に留まる選択
→ 理解しすぎたからこそ、帰らなかった。
7位 上海
“愛”の最強。たった一人のために世界を捨てた。
- 能力:不明(でも確実に何かヤバいものを持ってた)
- 瑞穂だけを5000年間守り続けた忠犬
- 最後は瑞穂と一緒に現実へ帰る
→ 愛の形が狂気的すぎて上位。
8位 天才
“創造”の最強。世界を無限に作り続けた少年。
- 能力:無から島を生み出す
- しかし自分の作った世界に意味を見いだせなかった
- 最後は長良に救われる側に回った
→ 最強の能力を持ちながら、最弱の心を持っていた。
9位 学帽
“正義”の最強。ルールを守ろうとした末に壊れた。
- 能力:空間操作
- 希覇のルールに従いすぎて、最終的に自我崩壊
→ 守ろうとしたものが自分を殺した典型。
10位 山本アキラ(DJ)
実況だけの最強。
- 5000年間ずっと実況し続けた
- 最後は「これが本当の終わりだ」と締めた
→ 存在意義が実況だけってある意味最強。
最終結論
『Sonny Boy』における“最強”とは
「どれだけ無意味な世界で、自分だけの意味を貫けたか」
1位 長良(意味を終わらせた者)
2位 ラジダニ(意味を拒絶した者)
3位 希覇(意味を強制した者)
結局、この作品で一番強いのは
「それでも誰かを救いたいと思った気持ち」だった。
(異論は……まあ、長良が1位なのは絶対に動かない)
サニーボーイ、最高だった。
