『ザ・グッド・プレイス』キャラクター最強ランキング TOP10

Netflixで繰り返し観られる名作コメディ『ザ・グッド・プレイス』。天国と地獄、倫理学、哲学が織り交ぜられた独特の世界観の中で、個性豊かなキャラクターたちが活躍する。この記事では、純粋な「強さ」を基準にランキングを作成した。ここで言う「最強」とは、単なる身体能力ではなく、知恵、精神的なタフネス、状況を打開する力、影響力、他者を動かす能力、そして物語全体におけるインパクトを総合的に評価したものだ。ネタバレ全開で語るので、未視聴の人は注意してほしい。

第10位：ジェイソン・メンドーサ

ジャクソンビルの陽気なDJ。純粋すぎるバカ正直さと、予想外のタイミングで爆発する行動力が魅力だが、正直言って戦力としては最下位クラス。計画を台無しにすることも多い。しかし、彼の存在自体がチームのムードメーカーであり、シーズン後半では意外な成長を見せる。強さのほとんどは「愛嬌」と「運の良さ」に依存しているため、この順位。

第9位：リアル・エレノア（エレノアの母親）

登場回数は少ないが、圧倒的な図太さと自己中心的なサバイバル能力を持つ。地獄の環境でも平気で生き抜き、娘を出し抜く狡猾さは見事。ただし、物語全体への影響は限定的なので下位に留まる。

第8位：タハニ・アル＝ジャミル

美しく、教養があり、名前のドロップが止まらないセレブリティ。社交性と人脈はピカイチで、資金力やコネクションで状況を動かす力は強い。しかし、精神的な脆さと自己顕示欲の強さが弱点。成長すればもっと上に行けたかもしれないが、総合力ではこの辺り。

第7位：マイケル

一見すると最強候補だが、初期の「悪魔らしい悪魔」としての能力は高いものの、リブートを繰り返す中でどんどん人間味が増え、弱体化していく。実験の設計者としての知能は抜群だが、心が変わった後の「優しさ」が逆に足を引っ張る場面も。悪魔時代の冷酷さだけを見ればもっと上だっただろう。

第6位：ジャネット

全知全能に近い存在で、どんな情報も即座に引き出し、物を生み出し、空間を操る。純粋なスペックだけなら間違いなくトップクラス。しかし、感情が芽生えるにつれて「人間らしい制限」が増え、意図的に力をセーブする場面も多い。グッド・ジャネットもバッド・ジャネットも含めて考えると、潜在能力は恐ろしいが、物語の中ではサポート役に徹しているため6位。

第5位：チディ・アナグニェ

哲学オタクの優柔不断男。最初は決断力ゼロで足を引っ張りがちだったが、倫理学の知識と徹底した論理思考が、後半の展開で驚異的な力を発揮する。何百回ものリブートを耐え抜き、最終的に「正しい選択」を導き出す精神力が異常。知的な強さでは作中トップクラスだが、行動力の低さが順位を少し下げている。

第4位：バッド・ジャネット

純粋な悪意と無制限の能力を持つジャネットのダークバージョン。制限を外されたジャネットの力は、まさにチート級。マイケルを上回る狡猾さと、破壊的なユーモアでチームを翻弄した。グッド・ジャネットが自らを抑えているのに対し、こっちは全力疾走なので、単純な強さでは上回る。ただし、物語の主軸ではないため4位止まり。

第3位：ショーン

地獄の本物の悪魔上司。マイケルとは比べ物にならない権力と冷酷さを持ち、バッド・ジャネットを従わせるほどの存在感。実験を潰そうとする圧倒的な悪意と組織力は脅威そのもの。直接対決ではほぼ無敵に近かったが、最終的に「人間の成長」に敗れる形になったため、3位。

第2位：ジャッジ（ゲン）

全宇宙を司る永遠の存在。どんな願いも叶え、ルールを決める絶対的な権力者。登場した瞬間から「こいつに勝てる奴はいない」と思わせるオーラがあった。知識も経験も無限で、退屈しのぎに人類の実験を見守るレベル。強さとしては間違いなく作中最強クラスだが、「介入しない中立性」が弱点となり、直接的な戦闘力や影響力では僅差で2位。

第1位：エレノア・シェルストロップ

文句なしの最強キャラクター。詐欺師としての頭脳、極悪な性格からくる図太さ、死後も成長を止めない学習能力、そして何よりも「仲間を巻き込むリーダーシップ」が圧倒的。数百回のループを覚え続け、最終的に天国と地獄のシステムそのものを変革に導いたのは彼女の力なしにはあり得なかった。知恵、精神力、行動力、影響力、すべてにおいて頂点に立つ。『ザ・グッド・プレイス』の真の主人公であり、最強の座はエレノア以外に考えられない。

このランキングは完全に主観に基づくものだが、エレノアの成長曲線と物語への貢献度を考えれば、1位は揺るがないだろう。改めて観返すと、どのキャラクターも愛おしく感じる素晴らしい作品だ。まだ観ていない人は、ぜひ全4シーズンを一気見してほしい。きっと「フォーク」という言葉がトラウマになるはずだ。