ヴィープ (Veep) 最強キャラクターランキング TOP10
アメリカの政治風刺コメディ『ヴィープ (Veep)』は、登場人物たちの野心、狡猾さ、無能さ、そして何より口の悪さとユーモアが炸裂する名作だ。セルナ・マイヤーを中心に、副大統領や大統領を目指す政治家たちとその取り巻きが、権力闘争の中でどんどん堕落していく姿が痛快に描かれている。
このランキングでは、「最強」という基準を、単なる地位や権力だけでなく、政治的手腕、生存能力、相手を出し抜く狡猾さ、精神的なタフネス、そして番組全体への影響力で総合的に判断した。純粋に「この世界で一番生き残り、勝ち抜く力を持っているのは誰か」という視点だ。
第10位:スー・ウィルソン (Sue Wilson)
ホワイトハウス広報担当として、常に冷静沈着。どんなに周りがパニックになっても動じず、スケジュール管理と危機対応を完璧にこなす。派手さはないが、彼女がいなくなると本当に回らなくなるタイプ。地味ながら確実に強い存在感を示す。
第9位:ベン・キャファーティ (Ben Cafferty)
キャンペーン・マネージャーとして何度もセルナを支えるベテラン。現実的でシニカル、失敗を繰り返しても諦めない粘り強さがある。口は悪いが、的確なアドバイスで何度も危機を救う。経験値の高さが武器。
第8位:ケント・デイヴィソン (Kent Davison)
データ至上主義の選挙参謀。人間味はほぼゼロだが、数字に基づいた戦略は冷徹で効果的。感情に左右されない判断力は、政治の世界では貴重な強さ。セルナが大統領になった時も、影で支え続けた功績は大きい。
第7位:ダン・イーガン (Dan Egan)
若手スタッフの中で最も野心家。狡猾で、チャンスがあれば上司すら裏切る。シーズンを追うごとに成長し、メディア業界に転身しても成功を収める。純粋な「出世欲」と「適応力」が彼の最強ポイント。
第6位:ジョナ・ライアン (Jonah Ryan)
一見ただのキモい嫌われ者だが、驚異的な生存能力を持つ。どれだけ侮辱され、失敗しても、なぜか這い上がってくる。最終的に下院議員になり、大統領候補にまで上り詰める粘着力は異常。嫌われながらも勝ち続ける、まさに「最強の雑草」。
第5位:ゲイリー・ウォルシュ (Gary Walsh)
セルナのボディマンとして、長年忠誠を尽くす。セルナのバッグ持ちから始まり、彼女の弱みも強みも全て知り尽くしている。献身的すぎるがゆえに利用されることも多いが、最終盤での立ち位置を見ると、実は一番得をした人物かもしれない。忠誠心が最終的に報われる稀有な例。
第4位:エイミー・ブルックハイマー (Amy Brookheimer)
セルナの右腕として、キャンペーン・マネージャーを長く務めた最強の参謀。頭が切れ、仕事ができ、精神的にタフ。セルナに何度も裏切られ、罵倒されても立ち直る回復力は驚異的。独立後も成功を収め、セルナを上回る冷静さを持つ。知性と耐久力の塊。
第3位:セルナ・マイヤー (Selina Meyer)
主人公であり、副大統領から大統領にまで上り詰めた女性。政治的手腕は実は微妙で、判断ミスも多いが、それを補って余りあるのは「運」と「執念」。周囲を巻き込み、利用し、捨てながらも頂点に立つ。口が悪く、自己中心的で、道徳的には最低だが、勝負強さは本物。大統領になれた時点で、すでに最強クラスの証明だ。
第2位:ビル・エリクソン (Bill Ericsson)
影のフィクサーとして登場し、短期間で圧倒的な存在感を示す。冷酷で計算高く、セルナの汚い仕事を一手に引き受ける。裏工作のプロフェッショナルで、恐れられる存在。もしシーズン通してレギュラーだったら、間違いなく1位争いしていただろう。短い出番でこれだけのインパクトを残したのは異常。
第1位:トム・ジェームズ (Tom James)
圧倒的1位は、トム・ジェームズ元上院議員。カリスマ、知性、ルックス、政治的手腕、すべてが完璧。セルナが大統領を目指す中で最大の敵となり、何度も彼女を追い詰める。最終シーズンでは大統領候補としてセルナを完全に凌駕する勢いを見せた。あの男が本気を出せば、誰も勝てない。セルナでさえ彼の前では小さく見える。『ヴィープ』の世界で、間違いなく最強の男だ。
このランキングは完全に主観によるものだが、『ヴィープ』の本質は「地位が高い=強い」ではなく、「どれだけ汚くても生き残り、勝ち続けるか」にある。その観点で考えると、トム・ジェームズの完璧さは別格だし、セルナの執念も評価せざるを得ない。一方で、ジョナのような「嫌われ者なのに這い上がる」タイプも、この世界では最強の部類に入る。
あなたは誰を最強だと思いますか?このドラマの魅力は、どのキャラクターもどこか憎めないところにあるのかもしれない。
