歴代日本人FW最強ランキングTOP10
日本サッカー史において、フォワード(FW)は常にチームの得点源として重要な役割を果たしてきました。歴代の日本人FWを振り返ると、時代ごとに異なるタイプのストライカーが登場し、代表チームやクラブで輝かしい活躍を見せてくれました。ここでは、現役選手を含む歴代の日本人FWを対象に、代表での得点数、クラブでの実績、海外リーグでのインパクト、得点感覚やプレースタイルの独自性などを総合的に考慮した最強ランキングを作成しました。主観が入る部分もありますが、日本サッカーの歴史を彩ったレジェンドたちを厳選しています。
1位:釜本邦茂
日本サッカー史上最高のストライカーと呼ぶにふさわしい存在が釜本邦茂です。1960年代から70年代にかけて活躍し、日本代表で国際Aマッチ75得点を記録。これは今も破られていない歴代最多記録です。得点率が驚異的で、1試合あたりほぼ1得点ペースという怪物的な数字を残しました。東京オリンピックでの得点王、亚洲カップでの活躍など、国際舞台で圧倒的な存在感を示しました。現代のプロフェッショナルな環境とは異なる時代に、これほどの得点を量産した点はまさに伝説的です。日本サッカーの礎を築いた一人として、永遠の1位に相応しい選手です。
2位:三浦知良(カズ)
キング・カズこと三浦知良は、日本サッカー界の象徴的存在です。代表通算55得点は釜本に次ぐ歴代2位で、Jリーグ創世記から現在まで現役を続けている驚異的なキャリアの長さが際立っています。ブラジル留学からイタリアのジェノアでのプレー、Jリーグでの得点王獲得など、海外挑戦の先駆者としても知られています。華麗なドリブルと決定力、カズダンスで日本中を沸かせたエンターテイナーぶりも魅力です。50歳を超えてもゴールを決め続ける姿は、FWの理想像を超えたレジェンドです。
3位:岡崎慎司
岡崎慎司は、献身性と得点感覚のバランスが完璧なストライカーです。代表で50得点をマークし、プレミアリーグのレスター・シティでは奇跡の優勝に貢献。泥臭くゴール前で体を張り、ワンタッチファインプレーで得点を量産するスタイルは、世界レベルで通用しました。ドイツのシュツットガルトやマインツでも活躍し、海外での実績が圧倒的です。日本代表のW杯ベスト16進出にも欠かせない存在で、現代サッカーのFW像を体現した選手と言えます。
4位:中山雅史(ゴン中山)
Jリーグ初期の象徴的なストライカーが中山雅史です。ジュビロ磐田で1998年に36得点を挙げ、Jリーグ単シーズン最多得点記録を保持。代表ではW杯フランス大会で日本初ゴールを決めるなど、歴史的な瞬間を演出しました。気迫あふれるプレーでゴールを押し込むスタイルは「ゴン中山」の愛称にぴったり。ハットトリックのギネス記録保持者でもあり、国内リーグでのインパクトは計り知れません。Jリーグの黄金時代を支えた点取り屋の代表格です。
5位:大迫勇也
大迫勇也は「半端ない」フィジカルとポストプレーが武器の現代型FWです。代表で25得点以上を記録し、W杯ロシア大会ではベスト16進出の原動力となりました。ドイツのブンデスリーガで長年活躍し、ケルンやブレーメンでレギュラーを張った実績は日本人FWとしてトップクラス。海外の強靭なDF相手でも当たり負けせず、チャンスをものにする決定力の高さが光ります。日本代表のエースとして期待され、近年でも安定したパフォーマンスを見せています。
6位:高原直泰
高原直泰は、スピードと得点感覚に優れたストライカーです。ブンデスリーガのハンブルガーSVやフランクフルトで活躍し、海外移籍の成功例として知られています。代表ではアジアカップ優勝に貢献し、得点王にも輝きました。Jリーグ時代のアイントラハト・フランクフルト移籍は日本人FWの可能性を広げた象徴的事件です。怪我に悩まされながらも、ピーク時の爆発力は歴代トップレベルでした。
7位:大久保嘉人
Jリーグ歴代最多得点王(191得点)を誇る大久保嘉人は、国内リーグの怪物です。川崎フロンターレやヴィッセル神戸で3年連続得点王を獲得するなど、圧倒的な決定力を発揮。代表ではW杯出場も経験し、60試合以上に出場しました。エゴイストらしい貪欲なゴールへの執着心が魅力で、Jリーグの歴史を塗り替えた点取り屋です。
8位:久保竜彦
久保竜彦は、独特の身体能力と得点センスでファンを魅了したFWです。横浜F・マリノス時代にJリーグ得点王を獲得し、代表でも印象的なゴールを連発。アクロバティックなシュートや意外性のあるプレーが特徴で、一時代を風靡しました。怪我が多くキャリアが短かったのが惜しまれますが、ピーク時のインパクトは忘れられません。
9位:古橋亨梧
現役選手として急上昇中の古橋亨梧は、スコットランドのセルティックで爆発的な得点を続けています。スピードとポジショニングの良さが抜群で、リーグ得点王を複数回獲得。代表でも活躍が期待され、海外での成功例として注目されています。現代サッカーに適した軽快な動きで、今後さらにランキングを上げそうなポテンシャルを秘めています。
10位:上田綺世
上田綺世は、若手ながらフェイエノールトで活躍する新世代のFWです。ベルギーからオランダへのステップアップを果たし、代表でも得点を重ねています。フィジカルとスピードのバランスが良く、将来の日本代表エース候補。現時点での実績は上位に劣りますが、成長曲線が急激で、近い将来トップ5入りする可能性が高い選手です。
日本サッカーはストライカー不足と言われがちですが、歴代を見ると多彩な才能が揃っています。釜本やカズのようなレジェンドから、岡崎や大迫のような海外で証明した選手、さらには古橋や上田のような新星まで、時代を超えて魅力的なFWが輩出されてきました。このランキングは一つの視点に過ぎませんが、日本サッカーファンなら誰もが議論したくなるテーマです。あなたの最強FWは誰でしょうか?
