歴代日本人DF最強ランキングTOP10
日本サッカー史において、ディフェンダー(DF)は守備の要としてチームの安定を支え、時には攻撃の起点となる重要なポジションです。歴代の日本人DFを振り返ると、海外トップリーグでの活躍、代表での貢献度、守備力の高さ、リーダーシップ、ビルドアップ能力などを基準に、時代を超えた名選手が揃っています。ここでは、現役選手を含む歴代の日本人DFを対象に、代表出場数、クラブでのタイトル、海外でのインパクト、ピーク時のパフォーマンスなどを総合的に評価した最強ランキングを作成しました。主観が入る部分もありますが、日本サッカーの守備陣を支えてきたレジェンドたちを厳選しています。
1位:長友佑都
日本サッカー史上最も偉大なDFが長友佑都です。インテル・ミラノでセリエAの強豪として活躍し、チャンピオンズリーグでもレギュラーを張った実績は日本人DFとして別格。驚異的なスタミナと1対1の強さ、攻守にわたる献身性で世界レベルを証明しました。代表では142試合出場4得点と歴代最多キャップを更新し続け、4度のW杯出場。ブラジルW杯でのコロンビア戦のスーパーゴールなど、攻撃参加のセンスも光ります。30代後半になっても欧州でプレーし続けるタフネスは伝説的。日本代表の左サイドを長年守り続けた不動の存在として、堂々の1位です。
2位:内田篤人
右サイドバックの理想像を体現した内田篤人は、シャルケ04でブンデスリーガとチャンピオンズリーグで活躍したパイオニア。精密なクロスと守備の安定感、スピードを兼ね備え、欧州の強豪でレギュラーを獲得しました。代表では74試合出場2得点で、2010年南アフリカW杯や2011年アジアカップ優勝に貢献。怪我に悩まされながらも、ピーク時のパフォーマンスは日本人DFの最高峰。鹿島アントラーズでの国内タイトル複数獲得も加味すれば、右SBとしての完成度は歴代トップクラスです。
3位:吉田麻也
日本代表のキャプテンとして長年守備陣をまとめた吉田麻也は、セリエAのサンプドリアやプレミアリーグのサウサンプトンで活躍したセンターバック。空中戦の強さとリーダーシップ、ビルドアップ能力が高く、海外で10年以上レギュラーを張った実績は圧倒的です。代表では126試合出場12得点とDFとして異例の得点力を持ち、セットプレーでの脅威としても知られました。2022年カタールW杯でのドイツ・スペイン撃破の立役者で、日本サッカーの国際的評価を高めた功労者です。
4位:酒井宏樹
右サイドバックとしてマルセイユや浦和レッズで活躍した酒井宏樹は、攻守のバランスが抜群の現代型DF。フランス・リーグアンで長年プレーし、ヨーロッパリーグ準優勝にも貢献。代表では74試合出場1得点で、2018年ロシアW杯のベルギー戦でのクロスなど、攻撃面での貢献も大きい。フィジカルとスピード、クロス精度の高さで欧州レベルを証明し、日本代表の右サイドを安定させた選手です。
5位:松田直樹
横浜F・マリノス黄金時代の象徴で、闘将として知られた松田直樹。気迫あふれる守備とリーダーシップでチームを鼓舞し、Jリーグ2連覇に貢献しました。代表では40試合出場1得点とキャップ数は少ないものの、2002年日韓W杯での活躍は印象的。対人守備の強さと闘争心は日本サッカー史に残るもので、早すぎる逝去が惜しまれるレジェンドです。
6位:冨安健洋
現役選手として急成長中の冨安健洋は、ボローニャからアーセナルに移籍し、プレミアリーグトップクラスのセンターバックに。1対1の強さ、スピード、読みの鋭さが武器で、セリエAとプレミアの両方で高評価を得ています。代表では40試合以上に出場し、2022年カタールW杯での活躍が光り、若くして日本守備陣の柱に。ビルドアップ能力も高く、現代サッカーに完全に適応したDFとして、今後さらにランキングを上げそうな存在です。
7位:田中マルクス闘莉王
帰化選手ながら日本代表で活躍した闘莉王は、空中戦とフィジカルの強さが際立つ怪物センターバック。浦和レッズでJリーグ優勝とACL制覇に貢献し、代表では43試合出場8得点。セットプレーでの得点力も抜群で、2006年ドイツW杯や2010年南アフリカW杯に出場。対人守備の迫力は日本サッカー史上屈指で、守備の象徴として記憶に残っています。
8位:中澤佑二
横浜F・マリノスの「ボンバー」の愛称で親しまれた中澤佑二は、Jリーグ歴代最多出場記録を持つ鉄人DF。代表では110試合出場17得点とDFとして驚異的な得点数を記録し、セットプレーのスペシャリストでした。2002年日韓W杯から2010年南アフリカW杯まで長く活躍し、Jリーグ2連覇にも貢献。安定感とリーダーシップで日本守備陣の礎を築いた選手です。
9位:板倉滉
ボルシアMGやシャルケでブンデスリーガ経験を積む板倉滉は、現代型センターバックの代表格。パス精度と守備の読みが高く、代表では2022年カタールW杯でドイツ戦のPK獲得など活躍。グラスホッパーでのレンタルでも結果を残し、海外での適応力が抜群。将来的に吉田や冨安と並ぶ存在になる可能性を秘めています。
10位:昌子源
鹿島アントラーズでACL優勝に貢献した昌子源は、対人守備の強さとリーダーシップが魅力。フランスのトゥールーズ移籍も経験し、代表では2018年ロシアW杯に出場。ピーク時のパフォーマンスは日本トップクラスで、若手時代から期待された逸材。近年は国内に戻り安定したプレーを見せています。
日本サッカーはかつて守備に課題を抱えていましたが、長友や吉田、冨安のような海外で証明したDFが次々と登場し、世界レベルに近づいています。このランキングは一つの視点に過ぎませんが、DFの歴史を振り返る上で多くの議論が生まれるはずです。あなたの最強DFは誰でしょうか?
