ボーン・アイデンティティーシリーズ 最強キャラクターランキング TOP10

ボーン・アイデンティティーシリーズ 最強キャラクターランキング TOP10

マット・デイモン主演の「ボーン・アイデンティティー」シリーズは、スパイアクションの金字塔として長年愛され続けている。記憶を失った元CIAの暗殺者ジェイソン・ボーンが、自身の過去を追いながら強敵たちと戦う姿は、観る者の心を掴んで離さない。このシリーズの魅力の一つは、登場するキャラクターたちの圧倒的な戦闘能力と知能の高さだ。銃撃戦、格闘戦、追跡劇、頭脳戦……あらゆる面で「最強」は誰なのか、シリーズ全5作(『ボーン・アイデンティティー』『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』『ジェイソン・ボーン』『バーン・レガシー』)を基に、純粋な戦闘力、耐久力、知能、適応力を総合的に評価してランキングを作成した。

第10位:ニキータ・パムチェンコ(『ジェイソン・ボーン』)

ロシアの暗殺者「アセット」のサポート役として登場した女性エージェント。銃の扱いに長け、冷徹な実行力を持つが、ボーンとの直接対決はなく、主に追跡と援護に徹していた。単独での戦闘シーンが少ないため、下位に留まるが、トレッドストーン計画の産物らしい無駄のない動きは十分に脅威的だった。

第9位:デッシュ・ブークス(『ボーン・スプレマシー』)

トレッドストーン計画の暗殺者で、ボーンと同等の訓練を受けたエージェント。モスクワでの追跡劇で見せた運転技術と、ホテルでの接近戦は見事だった。特にナイフを使った格闘はボーンを追い詰めるほど。しかし、ボーンとの一騎打ちで敗北したこと、そして感情の揺らぎがほとんどない機械的な戦い方が、総合力で少し劣ると判断した。

第8位:キリル(『ボーン・スプレマシー』)

ロシアFSBのエージェントで、ボーンを執拗に追う殺し屋。驚異的な狙撃精度と、モスクワのトンネルでの激しいカーチェイスで見せた運転技術はシリーズ屈指。ボーンを何度も死の淵に追いやり、肉体的にも頑強だった。だが、ボーンとの知能戦では一歩及ばず、最終的に敗北したためこの順位。

第7位:パズ(『ボーン・アルティメイタム』)

ブラックブライアー計画の暗殺者。ウォータールー駅での監視と追跡能力は極めて高く、ボーンを完全に翻弄した。マドリードでの格闘戦では、ボーンと互角以上の戦いを見せ、素手での殺傷能力が際立っていた。耐久力も高く、致命傷を負いながらも最後まで任務を遂行しようとする執念は恐ろしい。

第6位:ラロビー(『ジェイソン・ボーン』)

最新の暗殺プログラム「アイアン・ハンド」のエージェント。身体能力が極めて高く、アテネでの暴動の中を疾走しながらの銃撃戦は圧巻。ボーンとの直接対決はなかったが、追跡者としての執拗さと精度はシリーズでもトップクラス。新しい世代の暗殺者として、ボーンに匹敵するポテンシャルを感じさせた。

第5位:プロフェッサー(『ボーン・アイデンティティー』)

シリーズ初のボーンキラー。雪深い田園地帯での狙撃と、接近戦での冷酷さは忘れられない。ボーンが記憶を失った状態でさえ苦戦を強いた相手であり、トレッドストーン計画の暗殺者の完成形とも言える存在。静かで感情を排した戦い方は、まさに「完璧な殺人マシン」だった。

第4位:アセット(『ジェイソン・ボーン』)

シリーズ最恐の暗殺者と呼び声高い「アセット」。極めて高い身体能力、銃器の扱い、耐久力を兼ね備え、ラスベガスでの長大なカーチェイスとSWATとの戦闘を経てなおボーンを追い詰めた。過去のトラウマを抱えながらも任務に忠実で、ボーンとの最終対決はシリーズ屈指の緊張感を生んだ。純粋な戦闘力では上位3人にも引けを取らない。

第3位:カストール(『ボーン・アイデンティティー』)

パリのアパートでの死闘は、シリーズ史上最高の格闘シーンの一つ。日常の物を武器に変える即興性、ナイフと素手での殺傷能力は異常なレベルに達していた。ボーンがまだ自分の能力を完全に把握していない時期に、ここまで互角に戦えた相手は他にいない。もし記憶が完全だったボーンと戦っていたら、結果は変わっていたかもしれない。

第2位:ジェイソン・ボーン

主人公であり、トレッドストーン計画の最高傑作。銃器、格闘、運転、言語、潜入、即興兵器の使用……あらゆる分野で超人的な能力を発揮する。記憶を失っても複数の暗殺者を倒し、CIAの追跡網を何度もくぐり抜けた適応力と生存本能は異常。知能戦でもコンクリンを完全に出し抜き、シリーズを通じて一度も本気で負けたことがない。だが、ランキングの頂点に立てなかった理由はただ一つ——。

第1位:ジェイソン・ボーン(記憶が完全に戻った状態の仮想最強形態)

シリーズを通じてボーンは常に「記憶の欠落」というハンデを背負っていた。もしトレッドストーン計画時の全記憶と訓練が完全に復活したボーンであれば、誰も敵わないだろう。デルタ計画時代のボーンは、感情を完全に排除し、任務のみを遂行する究極の暗殺者だったと言われている。現在のボーンは人間性を取り戻した代わりに、少しだけ「弱く」なった。だからこそ、完全無欠だった過去の自分が最強なのだ。

このランキングはあくまで一つの解釈に過ぎない。ボーンシリーズの魅力は、単純な強さだけでなく、各キャラクターが抱える過去や葛藤にある。どの暗殺者も、それぞれの「最強」の形を持っていた。それこそが、このシリーズが20年以上経った今でも色褪せない理由なのだろう。

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