キル・ビル 最強キャラクターランキング

キル・ビル 最強キャラクターランキング

クエンティン・タランティーノ監督の代表作『キル・ビル』シリーズは、復讐を軸にしたスタイリッシュなアクション映画として世界中にファンを生み出した。嫁を殺され、自身も瀕死の重傷を負った主人公「ザ・ブライド」が、元仲間たちを一人ずつ倒していく物語は、剣戟シーンとキャラクターの個性が際立つ作品だ。

ここでは、作中に登場する主要キャラクターの戦闘能力を純粋に比較し、最強ランキングを作成してみた。あくまで筆者の主観に基づくランキングであり、映画の描写、戦闘スタイル、経験値、精神力などを総合的に考慮している。

第7位:Gogo Yubari(五條 ユバリ)

オーレン・イシイのボディガードとして登場した17歳の女子高生殺し屋。鎖付き鉄球を自在に操る異様な戦闘スタイルは、観客に強烈なインパクトを与えた。しかし、ザ・ブライドとの一騎打ちでは、経験の差と冷静さを欠いた攻撃が仇となり、比較的早い段階で敗北。潜在能力は高いが、実績と安定感に欠けるため最下位とした。

第6位:Vernita Green(ヴァーニタ・グリーン) / Copperhead

元DIVASの一員で、コードネーム「カッパーヘッド」。ナイフの達人として知られ、ザ・ブライドとのキッチンでの激しいナイフファイトは見応えがあった。家庭を持った後の戦闘は、かつての鋭さを少し失っていた印象がある。娘の前で戦わざるを得なかった状況も不利に働いたが、純粋な実力では中堅レベルと言える。

第5位:Budd(バド)

ビルサイドの弟で、かつては優秀な殺し屋だったが、物語開始時点ではトレーラーハウスで堕落した生活を送っている。ザ・ブライドを塩漬けの罠で一度は捕らえた狡猾さを見せたが、剣の腕は明らかに錆びついており、エル・ドライヴァーとの対峙では全く歯が立たなかった。頭脳戦は得意だが、正面からの戦闘力は低い。

第4位:Elle Driver(エル・ドライヴァー)

コードネーム「カリフォルニア・マウンテン・スネーク」。片目失明のハンデを負いながらも、冷酷で計算高い殺し屋。パイ・メイのもとで厳しい修行を積んだ実力者であり、ハンド・トゥ・ハンドの戦闘能力は極めて高い。ザ・ブライドとの最終決戦では、毒蛇を使った卑劣な手段も辞さない性格が表れたが、片目を潰されたことで敗北。精神的な脆さも露呈したため、この順位。

第3位:O-Ren Ishii(オーレン・イシイ)

コードネーム「コットンマウス」。東京を拠点とするヤクザのボスで、DIVASのリーダー格。幼少期の過酷な過去が彼女を極めて強い戦士に育て上げた。ザ・ブライドとの雪の庭での決闘は、シリーズ屈指の名シーン。刀の腕前は一流で、クレイジー88を率いる統率力も抜群。ただし、感情的になりやすい面があり、頂点には一歩届かず。

第2位:Bill(ビル)

DIVASの創設者であり、すべての黒幕。蛇の魅力を持つコードネーム「スネーク・チャーマー」。直接的な戦闘シーンは少ないが、パイ・メイの直弟子として最高峰の武術を体得しており、ザ・ブライドでさえ「世界一の剣士」と認める存在。銃を使わずとも圧倒的な存在感と技術を持ち、五点掌爆心拳という必殺技を伝授できるレベル。精神的な支配力も含めて、ほぼ最強と言えるが、最後の戦いでわずかに及ばなかったため2位。

第1位:The Bride(ザ・ブライド) / Beatrix Kiddo(ベアトリックス・キドー)

主人公であり、復讐を完遂した唯一の存在。コードネーム「ブラック・マンバ」。ビルと同じくパイ・メイの直弟子で、過酷な修行を耐え抜いた。妊娠中でも戦い、瀕死の状態から復帰し、DIVASのメンバー全員を倒すという驚異的な成果を残した。刀の技術、精神力、耐久力、適応力のすべてが頂点に達しており、シリーズを通じて「最強」の称号にふさわしい。

『キル・ビル』は、キャラクター一人ひとりが個性的で、どの戦いも甲乙つけがたい魅力がある。ランキングはあくまで一つの見方に過ぎないが、改めて見返すと、ベアトリックスの強さが際立つ作品だ。復讐劇の果てにたどり着いた平穏が、彼女の勝利の証と言えるだろう。

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