電卓 最強ランキング2025年版
電卓を選ぶ際、何を基準に「最強」と呼ぶかは人によって大きく異なる。計算スピード、機能の豊富さ、打ちやすさ、耐久性、デザイン、価格など、さまざまな要素が絡み合う。しかし、長年さまざまな電卓を使ってきた経験から、2025年現在で総合的に「最強」と呼べる機種を厳選し、ランキング形式で紹介する。このランキングは、実際の業務効率への影響を最優先に考えて順位付けしたものだ。
第1位:Casio FX-991EX

圧倒的な最強王者として君臨するのが、カシオのFX-991EXだ。科学計算電卓の完成形と言っても過言ではない。自然教科書表示に対応し、複雑な数式を入力したままの形で表示できるため、入力ミスが劇的に減る。行列計算、複素数、統計処理、微分積分、数値解法まで、大学レベルの数学をほぼすべてカバーしながら、計算速度が異常に速い。太陽電池+単6電池1本でほぼ永遠に動き続け、キーの打ち心地も抜群に良い。価格も手頃で、学生からエンジニアまで幅広く対応できる万能型。これ以上のバランスの取れた電卓は現時点で存在しない。迷ったらこれを買えば間違いない。
第2位:Casio FX-JP900CW

最新の高機能モデルとして急上昇しているのがFX-JP900CWだ。991EXの後継機種に位置づけられるが、表示解像度がさらに向上し、グラフ機能が強化されている。特に、関数グラフを高速で描画し、ズームやトレースがスムーズな点が素晴らしい。日本語表示にも対応しており、メニュー操作が直感的。バッテリー寿命も長く、キータッチのフィードバックがより洗練されている。991EXと比べるとやや高価だが、最新機能を求める人にとっては最強候補の筆頭。2025年のトレンドを体現した一台だ。
第3位:Sharp EL-509T

シャープの隠れた名機、EL-509Tが3位にランクイン。派手さはないが、実用性で非常に高い評価を得ている。独特のWriteView表示で数式を美しく表示し、計算過程の確認がしやすい。統計機能や複素数計算も充実しており、特に理系学生に根強い人気がある。キーの耐久性が高く、長年使ってもヘタレない頑丈さが魅力。カシオ勢に比べて地味な印象があるが、実際に使ってみると「これで十分すぎる」と感じる人が多い。コスパ重視の最強電卓と言える。
第4位:Texas Instruments TI-84 Plus CE

海外勢からはTI-84 Plus CEがランクイン。グラフ電卓の王者として、特にアメリカの教育現場で圧倒的なシェアを持つ。カラー表示でグラフが見やすく、プログラミング機能も充実している。Pythonモードに対応している点も2025年現在では大きな強みだ。ただし、日本語対応が弱く、メニューが英語中心なため国内ユーザーにはややハードルが高い。また、価格も高めで電池消費が激しいのが欠点。それでも、グラフや統計を多用する人にとっては依然として最強クラスの選択肢だ。
第5位:Casio FX-5800P

プログラマブル電卓の代表として5位に選んだのがFX-5800Pだ。自分でプログラムを書いて繰り返し計算を自動化できるため、特定の業務に特化した使い方をしたい人に最適。メモリ容量も大きく、複雑な計算ルーチンを保存可能。キーボードの配置も考え抜かれており、長時間の入力作業でも疲れにくい。最新モデルではないが、信頼性と柔軟性の高さで今なお現役。ニッチだが、その分野では間違いなく最強の電卓だ。
番外:Canon HS-1220TUG(ビジネス電卓部門)

科学計算ではなく事務・経理用途で最強を求めるなら、キヤノンのHS-1220TUGをおすすめしたい。12桁表示で見やすく、税計算やGT機能が充実。キーのストロークが深く、確かな打鍵感がある。太陽光でも動作するエコ設計で、耐久性も抜群。電卓としての基本性能を極めた一台で、デスクワークの相棒としてはこれ以上のものはない。
まとめ
2025年の電卓最強ランキングは、カシオの独壇場と言える状況が続いている。特にFX-991EXは、機能・速度・価格・耐久性のすべてで頂点に立ち、総合的に見て最強の座を譲らない。用途や予算に応じてFX-JP900CWや他のモデルを選ぶのも良いが、まずは991EXを手にとってみることを強くおすすめする。一度使えば、その圧倒的な使いやすさに驚くはずだ。電卓は一度良いものを選べば10年以上付き合える相棒になる。後悔しない選択をしてほしい。
